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2009年7月28日火曜日

09 第14回

課題2:動くおもちゃのしくみ(その8)

作品のプレゼンテーション

さて、前々回からどれくらい進化したかな?

今回は高橋先生と横溝先生もご招待して、大人の目線からのコメントも色々といただきました。

2009年6月30日火曜日

09 第10回

課題2:動くおもちゃのしくみ(その4)

今日はやはり雨。毎年この授業のプレゼンの日(というか原田の授業のプレゼンの日)は80%雨なんです。いわゆる「雨男」ということですか。「模型の準備、大変だな」と心配していましたが、どのチームもしっかり準備してきてくれました。

中間発表会:模型を利用してインフォグラフィックス作品をプレゼン

この授業では、「説明したこと(仕方)を記録に残す」ということを大切にしています。学生にはありがちなのですが、口で説明している内容と、表現された内容が一致しないことが多いからです。ことばでわかりやすく出来たなら、それを視覚的に表現できれば確実に分かりやすい作品に近づける。それがこの授業での表現活動の進め方です。
今回の中間発表も、各グループの模型を使った説明はとても分かりやすくなっていました。でも、それがインフォグラフィックス作品に反映されていない。おもちゃの形のトレースや、レイアウトの見た目だけの奇麗さに意識を奪われているようです。
先ず内容ありき。これが、最終作品に向けての課題ですね。
こま
クラッシュボール
ゴム動力飛行機
ラジオメータ
ポンポン船
ヘリコプター
ゆびはぶ
ジャンプポッド
ペットボトルロケット
パタパタ
ブンブンごま
模型を使ったプレゼンテーションは、きっとチーム内でも議論されて何度も説明しあったと思います。だから、(ことばの)表現もうまくなった。インフォグラフィックスも同じです。決め打ちで、レイアウトをつくり始めないで、まず模型で説明した通りに、各要素の説明を何度も図にしてみましょう。それを説明順の通りに並べてみて、はじめてレイアウトを考えることができるのです。
作品の質を上げるためのヒントとして、本日の講評で話したポイントをまとめておきます。
内容を概括するタイトルをつける
表現作品のネーミングです。おもちゃの名前がタイトルでは、しくみの科学的説明から遠過ぎます。しくみの説明に使われるキーワードをタイトルに積極的に盛り込みましょう。※タイトルは最期に付けてもかまいません。最初にタイトルで悩んでしまうと先に進めなくなりますよ。
紙面全体の印象が伝いたい内容の概括になっていること
今日発表された作品は、説明の中心的な部分が画面の端に追いやられていました。「科学的なしくみ」がテーマですから、「科学的なしくみ」が表現の中心になければなりません。

動的図解表現(DIG)への展開

作業内容も徐々にハードルが上がっていきますが、来週はFlashなどを用いて映像:動的図解表現(DIG)の制作も加わります。そしてあっという間に再来週、作品の最終プレゼンテーションです。映像表現の絵コンテが来週までの宿題です。

※提出作品の仕様
備忘録的にここに書いておきます。
・インフォグラフィックス作品:A3サイズ(縦、横は自由)最終的に、A4冊子として綴じられることをこころの片隅においておいてください。
・DIG作品:画面サイズ=縦横800pix×600pix フレームレート=3fps 15秒から30秒程度の長さを目安に、長くても1分以内。Flashや3DSMAXなどで制作。

2009年6月9日火曜日

09 第8回

課題2:動くおもちゃのしくみ(その2)

模型によるプレゼンテーション

例年、こういうプレゼンの日は雨が降るのですが、今回は薄曇り。原田はホッと胸をなでおろし、授業に向かったのであった・・・。

ということで、発表してもらいました。
今回のプレゼンテーションの目的は、作品の発表ではなくて、説明のシナリオを作る、という点にあります。つまり、模型を使って説明してみることで、何をどう伝えたいか、伝えるべきかを確認しようと言う訳です。よって、メンバーは発表者と発話の記録者、説明写真の撮影者という役割分担をして、プレゼンテーションに臨みました。






プレゼン中の姿を写真で撮ってみると、既にこの時点で、面白そうか解りにくそうかが見えているとも言えますね。
補足として、以下もポイントか。

・調べて発見したことは、他の人にも話したくなるもの。そういう気持ちが生まれるところまで深く掘り下げて調べてほしいものです。
・その説明が、チームメンバーの感想や推測にとどまらないよう、専門家のチェックを受けてほしい。

今日のぼやき
一応先週で個人作品は終わった訳だけれども、「さらにバージョンアップしたので見てください」という学生はいなかったなぁ。

2009年5月26日火曜日

09 第6回

第1課題:動くおもちゃのしくみを説明するインフォグラフィクス(その3)

今日は第1課題のプレゼンテーションです。

表現を批判的に観る練習


まずは教室の壁に全作品を掲示し、展覧会形式で作品の鑑賞と表現の共有をおこないました。
30分ほどかけてじっくり眺めてもらい、最もベストと思われる作品に、記名した付箋を貼るという方法で一票を入れます。これは、他人の作品はある程度冷静に見ることができるので、そこから得られた視点を自分の作品の置き換えて見直してみることで、自分自身の問題意識としてとらえてもらおう、という思いがあっての活動です。自分の中の世界だけで考えて表現していても、進歩はありませんから。

私もひとつずつ作品をチェックしつつ、聞こえてくる学生たちの会話の中には、「結構良いところに気づいてるじゃん」と思えることばもありました。


投票数の多かった学生の作品は、投票した人たちが何を評価したか、作者がどういう意図で表現したかを、それぞれ発表してもらいました。

その後は、全員で作品一点ずつを順に観ながら、原田が解説やアドバイスを加える、というカタチで表現のポイントを共有しました。作品の一部を紹介します。

これらの作品は表現の視点が明確で、あと3歩くらい先を目指してくれれば、かなり良い作品になると思われます。

一方、全体の傾向として、下記のようなネガティブな特徴がありました。
・モノのカタチにとらわれてしまい、目的である「動き」の仕組みや特徴表現がおろそかになている。
・一番大事な説明ほど、文章による文字表現に頼っている。
・画面を表現要素で埋め尽くしてしまい、余白のコントロールができていない。
・各要素間の関係や順序がレイアウトとして表現しきれていない。
・表現全体の中での「線」の意味付けが曖昧。
ちょっと辛口でごめんなさい。




これらは、アイデアスケッチ段階で検討できる、検討すべきポイントです。今後はぜひ、意識してくださいね。
良かったところ?うーん、ソフト(Illustrator)はそこそこ使える、ってことが解ったことか。


作品へのコメントと、共有した「知識」をふまえ、作品をブラシュアップして次回再提出としました。一回作ってたまたまできたもので満足するのではなく、作ったところが始まり、というのを今年は徹底してやってみます。

次回予告


※今日の愚痴コーナー
どう数えても全員投票してない…。選べない?気を使う?良い作品がない?笑わせないでくれ!表現者である以上、常に社会からの批判にさらされているのです。逆に、本人も気づいていない魅力を見つけてあげることも必要。本気で勝負する覚悟がないなら、最初からデザイナーなどという職業を選ばない方がいいと思うよ。
…と、どうしてもちゃんとやれない子の方を意識してしまう自分が悲しい。でも基本は、ちゃんとやってがんばっている学生たちの味方ですよ、私は。